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夢の泪 [演劇]

井上ひさし生誕90年 第一弾こまつ座第149回公演「夢の泪」を観てきました。
井上ひさし作。栗山民也演出。東京裁判三部作の第二部。
戦後の新橋の法律事務所。弁護士夫婦(ラサール石井・秋山菜津子)がいろいろあっ
て二人とも東京裁判の被告外相松岡洋右の弁護人補佐を務めることになった。ベテラ
ンの二人の安定した演技。夫婦の娘(瀬戸さおり)の唄が秀逸。娘はこの現状を考え
て考えて出した結論。この舞台の主役は娘かも。
この法律事務所には、音楽の著作権。朝鮮人と日本人のやくざの抗争。戦後の警察の
取り締まりで赤ん坊を殺された母(この話は悲しすぎる)。とさまざまな難題が依頼
される。実際、この夫婦は東京裁判に関わることはなかったが、その後力強く生きる
人々の10年後に安堵。
カーテンコール2回。物販不明。人気劇団こまつ座の土曜日公演にも関わらず、空席
がちらほら。高齢者多数の観客席は、上演中居眠りする観客もけっこうちらほら。つ
まらないのかな?長すぎるからかな??
2024/4/13 夢の泪 こまつ座 紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA 13:03-15:54(15分休憩有) 8列 8,800円
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そして誰もいなくなった [演劇]

こうとうミステリー劇場「そして誰もいなくなった」千秋楽を観てきました。
アガサ・クリスティー原作・脚本。保坂磨理子翻訳。鈴木孝宏演出。
アガサ・クリスティーの小説でおなじみの「そして誰もいなくなった」。山本陽子
さん出演予定が、突然のご逝去で夏樹陽子さんが急遽代役。ベテラン役者多数で次
々と亡くなっていく舞台に小説を読んだことのある私もドキドキハラハラ。やはり
アガサ・クリスティーは面白い。小説とはちと違うLASTも舞台らしくてとてもいい。
カーテンコール2回。物販不明。劇場の特徴からか、観劇初心者や高齢者多数。約2
時間15分の上演時間はヘビィすぎないかな。休憩を15分くらい挟んだ方が集中感
やトイレ休憩もできて安心かも。
2024/4/7 そして誰もいなくなった こうとうミステリー劇場 江東区文化センターホール 16:32-18:50 13列 7,700円
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ブロードウェイミュージカル「カム フロム アウェイ」 [演劇]

ブロードウェイミュージカル「カム フロム アウェイ」東京千秋楽を観てきました。
アイリーン・サンコフ/デイヴィッド・へイン脚本・音楽・歌詞。クリストファー
・アシュリー演出。ケリー・ディヴァイン振付。日本初上演。
2001年9月11日の同時多発テロ時、アメリカ領空が緊急閉鎖。行き場を失った38機
の旅客機が、カナダのニューファンドランド島にある小さな町ガンダーのガンダー
国際空港に降り立った後の軌跡の5日間の物語。1万人の町が一気に倍以上の人口に。
主役級の実力派12人の役者が何役もこなす。ノンストップで暗転なしのスピード感。
ダンスシーンでは、ミュージシャンも前に出てきて楽しそう。よくこれだけの役者
たちがそろえられた奇跡の舞台。12人の役者たちは、セリフも唄も最高。町の人た
ちと遠くから来た人たち(カム・フロム・アウェイズ)の交流が素敵すぎる。
カーテンコール4回。1回目からスタンディングオベーションは久しぶり。橋本さ
としさんがご挨拶。スウィング4人をカーテンコールに呼び込んでくれるのがいい。
LASTは観客に締めの指示。役者たちミュージシャン観客全員でジャンプ。楽しい楽
しい舞台。これ今年絶対観ておくべき舞台。

<キャスト>(五十音順)
安蘭けい 石川 禅 浦井健治 加藤和樹 咲妃みゆ シルビア・グラブ
田代万里生 橋本さとし 濱田めぐみ 森 公美子 柚希礼音 吉原光夫

スウィング:上條 駿 栗山絵美 湊 陽奈 安福 毅

2024/3/29 ブロードウェイミュージカル「カム フロム アウェイ」 ホリプロ 日生劇場 14:02-15:52 2階H列 10,000円
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アンドーラ 十二場からなる戯曲 [演劇]

文学座3月アトリエの会「アンドーラ 十二場からなる戯曲」を観てきました。
マックス・フリッシュ作。長田紫乃訳。西本由香演出。
敬虔なキリスト教国であるアンドーラ。隣国の「黒い国」が攻めてくるとのうわさがある。
アンドーラの教師(沢田冬樹)の息子アンドリ(小石川桃子)はユダヤ人。黒い国から救い
出し妻(郡山冬果)と息子として育てている。この夫婦には妹バブリーン(渡邊真砂珠)が
いて、アンドリとは恋人の仲。この国でアンドリは不自由なく暮らしてきたが20歳を過ぎ
たころから周りの人からの違和感を感じ始める・・・
人と接するたびにとまどいが生じていくアンドリ。観ているのがつらくなる。徐々に心が閉
じていくアンドリ。あまりにも罪深いアンドリの父である教師のうそ。多勢に無勢。
カーテンコール1回。物販不明。無料でもらえるキャストシートはなく、HPサイトを見ても
キャストは載っているけど、役名はいつも載っていない。役名の確認に、いつも一苦労。
プログラム等を買えばいいのかもしれないけど。プログラムは買わない、支持会員ではない
私は文学座の役者はなかなか覚えられない。
2024/3/20 アンドーラ 文学座 文学座アトリエ 13:32-16:26(15分休憩有) B列 5,000円
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カタブイ、1995 [演劇]

ACO沖縄/名取事務所共同制作「カタブイ、1995」を観てきました。
内藤裕子脚本・演出。2022年公演の「カタブイ、1972」の続編。「カタブイ、1972」
をなぜ観てなかったのかを後悔。
沖縄の基地に土地を接収された住民たちの生き方。その土地を受け継ぐ子供たち。米国
との不平等条約日米地位協定。本土から沖縄のためにと思いやってくる若者を受け入れ
る沖縄。本音はそれぞれ。あきらめずに基地の縮小を求め、怒りの声を上げ続けること
が重要。ところが、生まれた時から基地があるのが当たり前世代には小中学生には、沖
縄の戦後の歴史教育はあまりなし。様々な問題を改めて投げかける舞台。
カーテンコール1回。物販不明。今回手話通訳の方が二人。開演前に約5分間、名取事
務所代表の方が手話についてためになる説明。無料でいただける資料ちらしに「カタブ
イ、2025」11月公演の速報有。カタブイとは、にわか雨や通り雨のことらしい。
2024/3/16 カタブイ、1995 ACO沖縄/名取事務所 下北沢 小劇場B1 19:06-20:52 C列 4,500円
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音楽劇「母さん」 [演劇]

俳優座劇場プロデュースNo.120音楽劇「母さん」東京千秋楽を観てきました。
堀江安夫作。横山由和演出。新垣雄音楽。2019年の公演の再々演。
詩人で作家のサトウハチローの物語。父親がきらいだったはずが、ハチローやっている
ことは父親そっくり。母親に愛されたいと思っているが、やることなすこと正反対のこ
とばかり。ハチロー、母親を責めすぎ。昭和時代の父親の絶対的支配構造の横暴に怒り。
そんな物語に素敵な唄声の役者たちの音楽劇。初演から役者、演奏者が同じという奇跡。
カーテンコール3回。最後にスタンディング・オベーション。物販不明。客層年齢高し。
この芝居、いつも上演期間が短すぎる。何度も観たい。
2024/3/10 音楽劇「母さん」 俳優座劇場プロデュース 俳優座劇場 14:04-16:47(15分休憩有) 3列(2列目) 6,000円
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509号室-迷宮の設計者 [演劇]

名取事務所・現代勧告演劇上演「509号室-迷宮の設計者」千秋楽を観てきました。
金旼貞(キム・ミンジョン)作。眞鍋卓嗣演出。沈池娟(シム・ ヂヨン)翻訳・ドラマトゥルク。
ドキュメンタリー監督クォン・ナウン(森尾舞)。民主人権記念館のドキュメンタリー取材
中。取材相手は記念館解説員ユン・ミスク(鬼頭典子)。この建物は、かつて反体制運動に
かかわった人々を拷問にかけた場所と説明。最初のうちは、それはユン・ミスクの私見と聞
く耳を持たなかったクォン・ナウン。案内がすすむうち、だんだんとこの建物に疑問を持ち
始める。同時進行で進む反体制運動の大学生ソン・キョンス(松本征樹)の拷問。治安本部
幹部ホ・イルギュ(山口眞司)から強制的に拷問用のビル建設を迫られる有名建築家アシス
タントヤン・シンホ(西山聖了)。逃れられない二人の苦悩。この舞台、観ているのがつら
くなる。ユン・ミスクの正体は皆の思いどおり。この話は、ついこの前の1976年ころの事実
の驚き。
カーテンコール2回。物販不明。暗めの会場。懐中電灯でチケットを照らし、係員がテキパ
キ座席案内。
2024/2/25 509号室-迷宮の設計者 名取事務所 下北沢 小劇場B1 13:00-14:33 C列 4,500円
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音楽劇『不思議な国のエロス』~アリストパネス「女の平和」より~ [演劇]

「音楽劇『不思議な国のエロス』~アリストパネス「女の平和」より~」を観てきました。
寺山修司作。稲葉賀恵演出。古川麦音楽。
アリストパネスのギリシャ喜劇「女の平和」をベースに寺山修司が60年前に書き下ろした
音楽劇。ギリシャ内で起こっている戦争にうんざりの女たち。戦争終結のため敵味方の女た
ちが集まりセックス・ストライキを始める・・・
ギター中心の生演奏。若い役者が多い音楽劇。セットのメインは、シンプルに大きな布と折
りたたみ椅子。どこかで観たことがある使い方。とにかく、歌と生演奏が観どころ。男女の
対立。やり取りがおもしろい。戦争の象徴であるクローエとアイアスには涙。
カーテンコール2回。物販不明。久々小劇場に開場前に着いたけど、入口が閉じられていて
雨の中寒い外で多くの観客が待っている。昔は、この劇場は入口は開いていてクローク前の
エリア内に入って観客は待っていたはず。ここら辺は、その時の運営の考えが明確に出てい
るのかも。
2024/2/23 音楽劇『不思議な国のエロス』~アリストパネス「女の平和」より~ 新国立劇場小劇場 14:07-16:18 D2列 8,800円
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