おやすみ、お母さん（２）

風姿花伝プロデュースVol.9「おやすみ、お母さん」千秋楽を観てきました。
マーシャ・ノーマン作。小川絵梨子翻訳・演出。
2回目の観劇。今夜10時に自殺をすると予告する娘ジェシー（那須凜）。母セルマ
（那須佐代子）は、いろいろな話をして説得。ところが、ジェシーの思いは決まって
いて、自分が唯一「できること」として自死を選ぶ決意は固い。いままで聞けなかっ
たことを母に聞く娘。気持ちは揺れるが決意は揺るがない。持病の発作後の流れを聞
き、やはり自分は自分で何もできない絶望を知る。母の言う、生きていれば何かいい
ことがあるというような話には耳を貸さない。自分ではそんな希望は無いとわかって
いる。決意は固い。
娘役の那須凜さん。母と話す際の瞬きや微妙な顔の表情の変化が秀逸。娘との会話で
突然キレて大声になる母役那須佐代子さん。気持ちの抑揚のリアル感と照明に圧倒。
千秋楽公演を観れてよかった。２回観て、よくわかる母と娘の表情とセリフの数々。
舞台上の時計のリアル時間は作者指定らしい。
カーテンコール２回。コロナ対策は、手指消毒、体温測定。カーテンコール2回目に
役者のご挨拶。
カーテンコール１回目は、セルマとジェシーの緊張感あるカーテンコール。
カーテンコール２回目は、緊張感が解けた那須佐代子さんと那須凜さんのカーテン
コール。サプライズで台所の上の棚から那須凜さんから那須佐代子さんへのお花の
贈呈。
2023/2/6 おやすみ、お母さん 風姿花伝プロデュース シアター 風姿花伝 14:05-15:52 Ａ列（下手ブロック） 6,400円