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ジョン王 [演劇]

彩の国シェイクスピア・シリーズ「ジョン王」(大阪)を観てきました。
ウイリアム・シェイクスピア作。吉田鋼太郎演出。松岡和子訳。
イングランドの国王ジョン(吉田鋼太郎)の元にフランス王(櫻井章喜)が、正当な王位継
承者アーサーに王位を譲れと使者を遣わすが、それを断り使者を追い返し、フランスに向け
挙兵する。
そこにジョン王の兄の私生児というフィリップ・ザ・バスタード(小栗旬)が訪れ、親族と
認められる。和平のためフランス皇太子(白石隼也)とジョン王の姪ブランシェ(植本純米)
の婚約。ところがキリスト教がらみでたちまち婚約破断。
ジョン王からアーサー暗殺の指示を受けるヒューバート(高橋努)。暗殺することができな
く、アーサーを解放。解放されたとたん自殺するアーサー。無慈悲なジョン王。からむキリ
スト教。説得するローマ法王を無視するフランス皇太子。フランス王の躍進。
跡継ぎの画策やキリスト教の関わり、残忍な王に対する反発。シェイクスピアのあらゆる戯
曲の面白さ満載なのに、まったく上演されない「ジョン王」。今回は斬新な吉田演出だが、
彩の国シェイクスピア・シリーズということで蜷川演出へのオマージュを感じる演出。
配役の変更等により、上演地ごとに変わる演者たち。今日のフランス王は文学座の櫻井章喜
さん。ジョン王と立ち向かう役に観劣り無し、吉田ジョン王を圧倒。ヒューバート役の 高橋
努さん。アーサーを慕う演技に涙。私生児役の小栗旬さん、この舞台の事実上の主役。私生
児から出世し、のし上がっていくさまとLASTの流れに感動。役者たちは、昔からのシェイク
スピア役者たちは少なく、新たな役者たちが多数。けれども、魅力的な役者たち多数。これ
からのシェイクスピア戯曲も楽しみな未来。
カーテンコール1回。回数には理由有。斬新な吉田演出のカーテンコールに再び客席が震え
る。コロナ対策は、手指消毒。体温測定。開演前、梅田芸術劇場前の広場で待っていたら、
どうやら入口はここではないらしい。シアター・ドラマシティの入口って、あまり来ない人
には非常にわかりにくし。
今回、東京シアターコクーン千秋楽のチケットを取っていて、当日劇場に行き「公演中止の
お知らせとお詫び」のチラシを受け取り絶望。この「ジョン王」は、今回観逃すと10年~20
年は観れないこと必至。もしかしたら生きている間に観れないかも!あわててチケットを譲
渡サイトで必死に検索し確保。お譲りいただいた方に大感謝!!次に埼玉公演もあるけど今
からはより確保が困難なこと必至。
これにて、シェイクスピア37戯曲すべての観劇コンプリート。その期間、実に28年11か月。
初めてシェイクスピア戯曲を観たのは1994年3月31日「間違いの喜劇」(グローブ座カンパ
ニー)新大久保の「グローブ座」でした。
2023/2/11 ジョン王 彩の国シェイクスピア・シリーズ シアター・ドラマシティ 17:30-20:33(20分休憩有) 10列 13,000円
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