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音楽劇「母さん」 [演劇]

俳優座劇場プロデュースNo.120音楽劇「母さん」東京千秋楽を観てきました。
堀江安夫作。横山由和演出。新垣雄音楽。2019年の公演の再々演。
詩人で作家のサトウハチローの物語。父親がきらいだったはずが、ハチローやっている
ことは父親そっくり。母親に愛されたいと思っているが、やることなすこと正反対のこ
とばかり。ハチロー、母親を責めすぎ。昭和時代の父親の絶対的支配構造の横暴に怒り。
そんな物語に素敵な唄声の役者たちの音楽劇。初演から役者、演奏者が同じという奇跡。
カーテンコール3回。最後にスタンディング・オベーション。物販不明。客層年齢高し。
この芝居、いつも上演期間が短すぎる。何度も観たい。
2024/3/10 音楽劇「母さん」 俳優座劇場プロデュース 俳優座劇場 14:04-16:47(15分休憩有) 3列(2列目) 6,000円
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509号室-迷宮の設計者 [演劇]

名取事務所・現代勧告演劇上演「509号室-迷宮の設計者」千秋楽を観てきました。
金旼貞(キム・ミンジョン)作。眞鍋卓嗣演出。沈池娟(シム・ ヂヨン)翻訳・ドラマトゥルク。
ドキュメンタリー監督クォン・ナウン(森尾舞)。民主人権記念館のドキュメンタリー取材
中。取材相手は記念館解説員ユン・ミスク(鬼頭典子)。この建物は、かつて反体制運動に
かかわった人々を拷問にかけた場所と説明。最初のうちは、それはユン・ミスクの私見と聞
く耳を持たなかったクォン・ナウン。案内がすすむうち、だんだんとこの建物に疑問を持ち
始める。同時進行で進む反体制運動の大学生ソン・キョンス(松本征樹)の拷問。治安本部
幹部ホ・イルギュ(山口眞司)から強制的に拷問用のビル建設を迫られる有名建築家アシス
タントヤン・シンホ(西山聖了)。逃れられない二人の苦悩。この舞台、観ているのがつら
くなる。ユン・ミスクの正体は皆の思いどおり。この話は、ついこの前の1976年ころの事実
の驚き。
カーテンコール2回。物販不明。暗めの会場。懐中電灯でチケットを照らし、係員がテキパ
キ座席案内。
2024/2/25 509号室-迷宮の設計者 名取事務所 下北沢 小劇場B1 13:00-14:33 C列 4,500円
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音楽劇『不思議な国のエロス』~アリストパネス「女の平和」より~ [演劇]

「音楽劇『不思議な国のエロス』~アリストパネス「女の平和」より~」を観てきました。
寺山修司作。稲葉賀恵演出。古川麦音楽。
アリストパネスのギリシャ喜劇「女の平和」をベースに寺山修司が60年前に書き下ろした
音楽劇。ギリシャ内で起こっている戦争にうんざりの女たち。戦争終結のため敵味方の女た
ちが集まりセックス・ストライキを始める・・・
ギター中心の生演奏。若い役者が多い音楽劇。セットのメインは、シンプルに大きな布と折
りたたみ椅子。どこかで観たことがある使い方。とにかく、歌と生演奏が観どころ。男女の
対立。やり取りがおもしろい。戦争の象徴であるクローエとアイアスには涙。
カーテンコール2回。物販不明。久々小劇場に開場前に着いたけど、入口が閉じられていて
雨の中寒い外で多くの観客が待っている。昔は、この劇場は入口は開いていてクローク前の
エリア内に入って観客は待っていたはず。ここら辺は、その時の運営の考えが明確に出てい
るのかも。
2024/2/23 音楽劇『不思議な国のエロス』~アリストパネス「女の平和」より~ 新国立劇場小劇場 14:07-16:18 D2列 8,800円
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女歌舞伎 小栗判官と照手姫 [演劇]

Project Nyx第27回公演「女歌舞伎 小栗判官と照手姫」を観てきました。
白石征作。 金守珍演出。水嶋カンナ構成。
絶世の美女照手姫(森岡朋奈)の夫である小栗判官(寺田結美)が照手姫の父に何か不手
際を起こしたとのことで小栗判官は亡くなる。妻の照手姫がその報いとして川に沈められ
る。亡くなったはずの照手姫。いろいろあって遊郭のお手伝いとしてこき使われている。
そこに地獄から蘇った餓鬼阿弥。熊野まで引いて送ることに・・・
小栗判官と照手姫夫婦の軌跡に涙。横山大善役のぐち和美さん。憎らしいほどの悪役が定
着。素早い場面転換、狭いスズナリがとても広く感じる。なんというか美女と野獣なゴー
ストな展開の愛に泣く。餓鬼阿弥の転換が秀逸。
カーテンコール1回。水嶋カンナさんからご挨拶。カーテンコールでスマホ撮影はOKと開
演前に説明有。一同礼のとこからと思ってたらカーテンコールのダンスから撮影OKらしい。
物販不明。
2024/2/10 女歌舞伎 小栗判官と照手姫 Project Nyx ザ・スズナリ 14:01-16:23(10分休憩有) G列 5,000円
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夜は昼の母 [演劇]

風姿花伝プロデュースvol.10「夜は昼の母」を観てきました。
ラーシュ・ノレーン脚本。上村聡史演出。
オープニングの舞台。ダヴィド(岡本健一)が母のガウンを羽織りポケットを探り
母の真似か。おもむろに登場するイェオリ(堅山隼太)はダヴィドを罵倒。誰?
この二人はどんな関係?そこに喉の調子が悪いマッティン(山崎一)が登場。ここ
はホテル?その後、嫌な感じの咳が止まらないエーリン(那須佐代子)が登場・・・
これは家族四人の物語。重い問題を抱えているのがだんだんわかってくる。家族の
秘密をのぞいている感じ。この問題を他人ごとでは観れない観客もいるかも。なん
となく後味が悪い感は残るが、カーテンコールで役者たちの充実した顔で現実に戻
れる。もう一度観てみたい。でもチケットは完売。
カーテンコール3回。物販不明。休憩時間は女性トイレの列で伸びる可能性あるかも。
入口で予約名を言って引き換えるチケットは、専用に印刷されたものだけどチラシ部
分の印刷が上部印字領域の関係で切れているのがなんとも残念。
2024/2/4 夜は昼の母 風姿花伝プロデュース シアター風姿花伝 14:00-17:15(16分休憩有) B列 6,400円
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