ハッピーバースデー～命の唄～

「ハッピーバースデー～命の唄～」を観てきました。
青木和雄作、吉富多美 作。水木英昭構成・脚本・演出。髙木茂治音楽。亜季緒テー
マ曲作曲。南流石振付演出。
母親に愛されない娘。その根っこは母親の子供のころの事情が・・・
虐待やいじめの問題に取り組んだ作品。この作品が児童書として累計150万部売り
上げられている有名な作品とのこと。おばあちゃん役の土井裕子さんと原作者の吉
富多美さんが企画し、水木英昭さんと舞台化した作品。土井裕子さんの唄は少ない
けどすごい存在感。役者たちの唄のレベルが非常に高し。テーマ音楽を作曲し母親
役の亜季緒さんは初観。校長先生に原育美さん。昔SETで観た以来久しぶりに観ま
した。水木英昭さんは、いまは主宰なのですね。 おじいちゃん役の螢雪次朗さんの
無償の愛が、赤毛のアンのマシュー。
カーテンコール１回。今日は終演後アフタートークショーでフリートーク。 参加者
は、亜季緒さん、土居裕子さん、富田翔さん、上野彩喜さん、矢野沙羅さん、川口
調さん。MCは、河原田巧也さん、貴重な時間をもっと」MCがテキパキやってくれ
るといいかな。兄役の川口調さんが３本のバトントワリングを披露。土井さんがオ
ーディションの話。亜季緒さんが、振付の南さんの振付について自分を抱きしめる
振付の意味の奥深さをトーク。物販は多数。客席の雰囲気がミュージカル「アニー」
のような感じの理由が判明。この舞台子役たちはオーディションで選ばれたとのこと。
子役たちのレベルが非常に高く、涙あふれる演技満載です。
2023/10/28 ハッピーバースデー～命の唄～ 水木英昭プロデュース 紀伊國屋ホール 13:30-15:34 トークショー15:36-15:55 Ｏ列 7,500円

検察側の証人

俳優座劇場プロデュースNo.119「検察側の証人」初日を観てきました。
アガサ・クリスティー作。小田島恒志、小田島則子訳。高橋正徳演出。
イギリスの法廷弁護士ウィルフレッド（金子由之）事務所。そこに事務弁護士の
メイヒュー（原康義）が殺人事件の犯人の疑いをかけられているレナード（釆澤
靖起）を連れてくる。話を聞くとどうしてもレナードは犯人には思えない。まも
なく警察に連行されるレナード。
夫のアリバイ証言をするはずのレナードの妻ローマイン（永宝千晶）。話がかみ
合わず首をかしげるウィルフレッドとメイヒュー。
公判が進みレナードの不利な状況に。そこに検察側の証人が登場し第二幕へ・・・
待ち遠しい第二幕。ドキドキ驚きのだいどんでんどんでん返し。息を飲む観客たち。
カーテンコール２回。１回目は鬼気迫る演技のままのカーテンコール。２回目は役者
たちに笑顔も。気の張った感じのローマインも笑顔。この舞台、事前知識は何もない
方がより楽しめる。
2023/10/22 検察側の証人 俳優座劇場プロデュース 俳優座劇場 14:03-16:44（15分休憩有） ４列 3,000円（ハーフチケット）

ミュージカル「天翔ける風に」

ミュージカル「天翔ける風に」を観てきました。
ドストエフスキー作。野田秀樹脚色（『贋作 罪と罰』より）。謝珠栄演出。
野田秀樹の「贋作 罪と罰」を謝珠栄がミュージカル化。ミュージカル化された「天翔ける
風に」は何度も再演されているらしいが私は初観。基本は「贋作 罪と罰」。「贋作 罪と
罰」は過去の1995年、2005年は観劇済。「才谷！」と呼ぶ女主人公・三条英（珠城りょう）
の発声で過去に観た舞台を思い出す。自分の犯した罪に苛まれる三条英。舞台演出にレミゼ
を思い出す部分多数。魅力的なキャストで素晴らしい歌唱の役者多数。そのなかでも、三条
英の妹三条智（加藤梨里香）の歌唱は主役を食う勢いで華がある。アンサンブルでは吉田朋
弘さんに注目。三条清役剣幸さんは、いつのまにか母親役なのね。
カーテンコール３回。２回目からオールスタンディング。コロナ対策は特に無し。２階席空
席有。コロナ後、観劇者は戻ってこないのかな。新橋演舞場と同様に必要以上に観客に前の
めりを注意する係員。舞台に集中している観客が、前のめりのせいで舞台が多少観えにくい
といってそんなに他の観客の姿勢が気になるのかしら。客からのクレームがあるのかな。も
っといい席買えばいいのにね。私は、常に安い席の観劇なのでいつも舞台は観えにくい。
2023/9/30 ミュージカル『天翔ける風に』 東京芸術劇場プレイハウス 13:31-16:24（20分休憩有） ２階Ｃ列 5,000円

三人姉妹（unrato）

unrato#10「三人姉妹」を観てきました。
アントン・チェーホフ作。大河内直子演出。広田敦郎翻訳・上演台本。
おなじみチェーホフ三人姉妹。大きな劇場で時代設定どおりの素敵な家具や舞台装置。
ベストキャストな三人姉妹オーリガ（保坂知寿）。マーシャ（霧矢大夢）。イリーナ
（平体まひろ）。嫌な感じ満載ナターシャ（笠松はる）。居候の軍医チェブトゥイキ
ンはラサール石井さん。
観るときの年齢で三人姉妹の誰に共感するか変化する舞台。昔と今では感じる部分が
大きく変わる不思議な戯曲。いま観ると昔より深く心に突き刺さるセリフたち。そし
て素敵キャストたち。丁寧な演出の上質な舞台がなぜか２階席は空席多数。もっとも
っと観客が入るべき舞台。
カーテンコール１回。コロナ対策は特に無し。物販不明。
2023/9/24 三人姉妹 unrato 自由劇場 14:00-16:51
14:00～15:15（休憩15分）
15:31～16:07（休憩5分）
16:14～16:51
２階６列 7,700円

アナトミー・オブ・ア・スーサイド ―死と生をめぐる重奏曲―

文学座9月アトリエの会「アナトミー・オブ・ア・スーサイド　―死と生をめぐる
重奏曲―」を観てきました。
生田みゆき演出。原題「Anatomy of a Suicide」。アリス・バーチ作。關智子訳。
自殺願望を持つキャロル。薬物中毒に苦しむキャロルの娘アナ。母親を早くに失っ
たアナの娘医者のボニー。三世代の物語が舞台上で同時進行。三世代を一気に同時
進行なので効率はいいけど観客は観るのが大変。たまたまなのか、おきて破りのセ
リフかぶりは気になる。通常は一世代毎に交代しながら演じられるとおもうけど。
これが同じ舞台で同時に演じられる。
自分の精神の２層構造の舞台は何度も観たことあるけど、このような演出は初めて。
セリフは少なめだけど結構集中するので疲れる。なぜこの登場人物たちは自殺願望
が連鎖する。ボニーの終わらせるための受診に涙。
カーテンコール１回。今回、演者の体調不良で公演中止があり、たびたびの公演中
止連絡の件でカーテンコールに役者からお詫びのご挨拶。
コロナ対策は特になく、マスクも観客の判断に任されている模様。
2023/9/23 アナトミー・オブ・ア・スーサイド―死と生をめぐる重奏曲― 文学座 文学座アトリエ 13:34 -15:33（10分休憩有） Ｃ列 4,600円

テンダーシング －ロミオとジュリエットより－

「テンダーシング －ロミオとジュリエットより－」千秋楽を観てきました。
ベン・パワー作。 松岡和子翻訳監修。荒井遼演出。2021年日本初演の再演。
ロミオ（大森博史）とジュリエット（土居裕子）という名前の老夫婦の愛と別離。
永年連れ添った夫婦の会話劇。死が間近な妻。戸惑う夫。そこにロミオとジュリ
エットのセリフが重なる。
ロミオをとジュリエットは出会ってから5日間の短い物語。この夫婦は、逆に終焉の
やりとり。二人に重なり空に消えるあらゆるシェイクスピアのセリフたち。出会い
の回想のロミオとジュリエットに涙。
カーテンコール３回。物販不明。観劇時マスク不要なのかも。
2023/8/13 テンダーシング －ロミオとジュリエットより－ あうるすぽっと 15:35-17:00 Ｂ列 6,800円

兎、波を走る

ＮＯＤＡ・ＭＡＰ第26回公演『兎、波を走る』を観てきました。
不思議の国のアリスやピーターパンをモチーフにチェーホフ、ブレヒト、シェイクスピア
のベニスの商人シャイロック。桜の園を取り入れながら拉致問題がスコープ。鏡や映像が効
果的。「お母さーん！」のリフレインに涙。アナグラム。ことば遊びが相変わらず秀逸。
その筋の専門家ではなく普通の中学生をなぜに拉致？？
カーテンコール４回。物販不明。当日券に長蛇の列。
2023/7/29 兎、波を走る ＮＯＤＡ・ＭＡＰ 東京芸術劇場プレイハウス 14:04-16:11 ２階Ｂ列 8,500円

丹下左膳'23

椿組2023年夏・花園神社野外劇「丹下左膳'23」千秋楽を観てきました。
菊池豊脚本。西沢栄治構成演出。友川カズキ主題歌。山崎ハコ挿入歌。
椿組夏の野外劇が帰ってきました。お祭りです。夏祭り。一幕ラストの橋崩壊。二幕やっと
登場山本亨丹下佐善！ラストの新宿の風景をバックに丹下佐善大集合！！
カーテンコール１回。座長のご挨拶。関係者各所への感謝のお言葉。物販不明。ビールと
お茶劇場内販売。コロナ対策は特に無し。来年も野外劇が楽しみ。
2023/7/23 丹下左膳'23 椿組 新宿花園神社境内特設ステージ 19:00-21:41（15分休憩有） Ｅ列 4,500円