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慈善家-フィランスロピスト [演劇]

名取事務所公演現代カナダ演劇ニコラス・ビヨン2作品上演「慈善家-フィランスロ
ピスト」を観てきました。
ニコラス・ビヨン作。吉原豊司翻訳。小笠原響演出。
富裕層のスペンサー(藤田宗久)。昔関係のあったプリーシャ(荒木真有美)が館長
の美術館の館長室で館長を待っている。ノーアポで来館の理由は、前から約束してい
た美術品の寄贈と寄付の打ち合わせをするため。すぐに美術館の弁護士ビクトリア(
鬼頭典子)が呼ばれ詳細打ち合わせに・・・
スペンサーの申し出に何か裏があると感じるプリーシャとビクトリア。契約条項が気
になるビクトリア。早く契約を締結するよう迫る美術館理事ケン(加藤頼)。すべて
を見届けるアシュレイ(谷芙柚)。一枚も二枚も上手の策略にいやいやながらも世の
中を理解していくアシュレイ。
カーテンコール2回。物販不明。
2023/11/25 慈善家-フィランスロピスト 名取事務所 下北沢「劇」小劇場 13:00-14:46 B列 4,500円
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お祝い [演劇]

玉造小劇店配給芝居vol.34「お祝い」を観てきました。
わかぎゑふ脚本・演出。
2009年再々々々演を観ていますが、内容を全く忘れていました。昭和初期、大阪船場
の老舗の布団問屋店主(長橋遼也)の妹の初潮のお祝い話から、失意のどん底に落ち
てしまう。
この家族の昭和初期から戦後までのお話。変人と言われても、不遇の妹のためという信
念を持ち、女性の生理用品の開発に熱中し続ける主人公の店主。過去から現在までの家
族の感動物語。ミュージカル俳優コングさんの唄声披露有。
カーテンコール2回。物販多数。先行予約だったので特典があるとのことで物販コーナ
ーで確認すると、ちと予想外の特典のためご辞退。物販多数。劇場に向かい、米屋を曲
がるところになんだか特徴ある濃い人が・・・あれっコングさん?劇場への道案内に立
っていました。コングさんを知らない人は、できるだけ近づかないように。コングさん
を知っている観劇予定者も、できるだけコングさんを避けていたような・・・
2023/11/23 お祝い 玉造小劇店配給芝居 中野ザ・ポケット 14:00-16:03 B列 4500円
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終わりよければすべてよし [演劇]

シェイクスピア、ダークコメディ交互上演「終わりよければすべてよし」千秋楽を観て
きました。
ウィリアム・シェイクスピア作。小田島雄志訳。鵜山仁演出。
不治の病のフランス王(岡本健一)。父から譲られた処方でフランス王を救ったヘレナ
(中嶋朋子)。王から臣下の中から夫を進部権利もらうヘレナ。すかさず、子供のころ
から憧れている養女先の兄であるバートラム伯爵(浦井健治)を指名。王の指示である
のに素直に結婚に同意しないバートラム。結婚後、すぐにフィレツェに義勇兵として志
願してしまう。そこにヘレナ宛のバートラムからの無理難題の課題が与えられ、ヘレナ
はバートラムを追って巡礼の旅に出る。その際にヘレナは亡くなったかのような細工を
し・・・
ヘレナのバートラムに対する愛。女性差別な雰囲気が現代にそぐわないけど、拒まれ立
ち行かない状況にあきらめないヘレナのたくましい強さ。結局、終わりよければすべて
よし。エピローグの国王役からの口上。ここまでが脚本。
岡本フランス王がいい。なんだか、いままで老け役は、まったく似合わない感じだった
んだけど、今回のフランス王の微妙な表情やこっけいな演技のやり取りが最高で楽しい。
カーテンコール5回。3回目からオールスタンディング。5回目に岡本健一さんがご挨
拶。勝部演之さんをご紹介。85歳とのこと。いつまでもお元気で役者を続けてもらいた
い。カーテンコール後、岡本健一さんが勝部演之さんをいたわりながらはけていく姿が
印象的。
2023/11/19 終わりよければすべてよし 新国立劇場中ホール 13:00-16:13(20分休憩有) 2階3列 3,300円
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たらちねの僕 驟雨 [演劇]

文学座劇団員の課外活動令和と昭和の家族の風景H.H.G+チーム驟雨2作品同時上演
「たらちねの僕 驟雨」を観てきました。
【たらちねの僕 】
七坂稲 作。加納朋之 演出。令和の家族の物語。
役所を退職した秀作(鈴木弘秋)。退職後、実家をリフォーム。庭木の手入れ。そこに
兄弟の姉春子(山崎美貴)と妹幸子(高橋紀恵)がやってくる。ひょんなことで妹に大
事な自分の診断書を公表されて・・・
秀作が子供のころから心は女とカミングアウト。慌て戸惑う姉妹。秀作は、過去妹の親
友直美(沢田冬樹)と結婚しその後離婚。その理由に姉妹驚き。カミングアウト後の家
族たちの動揺とか。妹と姉の葛藤。実は、なんだか昔からわかっていた感の家族たち。
カーテンコール1回。
【驟雨】
岸田國士作。鵜山仁演出。昭和の家族の物語。
ある夫婦の夕食時。そこに先日結婚し、新婚旅行中の親戚の娘恒子(上田桃子)が訪ね
てくる。その家の専業主婦朋子(山本郁子)が話を聞く。そこに夫の譲(大滝寛)が加
わり、ところどころ家政婦(つかもと景子)が聞き耳を立て。セリフなしの表情の演技
が秀逸。恒子を夫婦で説得するも・・・
夫婦と家政婦の和服が素敵。新婚さんは初々しい洋装で。大劇場のように役者が客席通
路も利用を大胆に。仲良く見える夫婦も実はそれなりに不満を抱え生きている。
カーテンコール1回。物販不明。

開場時刻より早めについて、受付でチケットを事前に受け取る。えっ、今チケットを渡
してくれたのは、もしかして山本郁子さん?マスクでよく顔がわからず??開演時間5
分前に整理番号順に入場開始。入場時にチケットもぎりの方を確認すると山本郁子さん。
終演後の客へのアナウンスは山崎美貴さん。今回、企画・制作が山崎さんと山本さんな
ので役者以外の仕事も淡々とこなしていました。客席超満員。この役者たちの二本立て
にしては、劇場が狭すぎるよ。
2023/11/18 「たらちねの僕」13:05-14:38 (10分休憩有) 「驟雨」14:48-15:31
H.H.G+チーム驟雨 雑遊 自由席(下手ブロック3列目) 4,800円
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尺には尺を [演劇]

シェイクスピア、ダークコメディ交互上演「尺には尺を」を観てきました。
ウィリアム・シェイクスピア作。小田島雄志訳。鵜山仁演出。
小田島雄志訳、鵜山仁演出は2014年に文学座公演を観劇済。詳細は完全に忘れてました。
ウィーンの公爵ヴィンセンシオ(木下浩之)は、突然旅に出ると部下に告げ、後事を代理
アンジェロ(岡本健一)に託し旅に出る。その間、修道士に化けてウイーンにとどまり自
国の風紀の乱れ、アンジェロの対処を見届けていた・・・
法に忠実に則り対応をしている堅物アンジェロ。結婚前の交渉を禁ずる姦淫罪に抵触する
クローディオ(浦井健治)を即拘束、死刑宣告。兄の助命嘆願のためアンジェロの元を訪
れる妹のイザベラ(ソニン)。イザベラに惚れ込んだ堅物アンジェロがまさかの要求・・・
なんど観ても大岡裁判なのだけど、ラストのイザベラの「えっ?」のとまどいの何度もの
振り返りが印象的。前に観た文学座公演のこのシーンの演出は覚えていないけど、このシ
ーンにどう到達するかが、物語の重要な演出なのかもしれない。
カーテンコール3回。物販不明。またまた観てしまうシェイクスピア。2巡目どこまでい
けるかな。
2023/11/12 尺には尺を 新国立劇場中ホール 13:00-15:57(20分休憩有) 2階3列 3,300円
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蒲田行進曲完結編・銀ちゃんが逝く [演劇]

「蒲田行進曲完結編・銀ちゃんが逝く」を観てきました。
つかこうへい原作。錦織一清演出。
銀幕のスター銀ちゃん(春田純一)との子を身ごもった人気女優小夏(大下順子)。
小夏とその子を押しつけられた大部屋俳優のヤス(吉田智則)。小夏はあこがれの人。
そして大好きな銀ちゃんの命令ということで小夏と結婚するヤス。数年後大事な大事
な娘ルリ子が不治の病に・・・
久しぶりに観た銀ちゃんが逝く。1995年1996年にシアターχ、1997年には新国立劇
場、1999年2000年にはシアターコクーンに通った頃を思い出す懐かしい舞台。
セリフは、ほとんどそのままか。唐突に「新国立劇場」というセリフが出てきていた
ので今回の舞台は1997年版の脚本かも。約28年前の舞台が蘇る。当時の舞台のセリ
フも結構覚えていて、続くセリフが遠い記憶から浮かんでくる。もらった、ちらしに
監督は違う役者だったのに、観たら武田義春さん配役で驚き。
カーテンコール2回。2回目は演出からご挨拶。この舞台で過去リアル階段落ちって
あったかなあ・・・今回の春田さんのリアル階段落ちは凄すぎる。
過去の舞台の配役が気になり、過去の舞台パンフ棚を探してみる。幾度の引っ越しが
有りパンフを大量廃棄してきたが、つかこうへい関連パンフだけは残してあった。

<1995年、1996年>シアターχ(パンフに配役は無いがおそらく)
銀ちゃん(山崎銀之丞)
小夏(平栗あつみ)
ヤス(吉田学)
中村屋喜三郎(春田純一)
若山馬之助(山本亨)

<1997年>新国立劇場小ホール(パンフに配役有)
銀ちゃん(山崎銀之丞)
小夏(平栗あつみ)
ヤス(吉田学)
中村屋喜三郎(春田純一)
若山馬之助(山本亨)

<1999年>シアターコクーン(パンフに配役有)
銀ちゃん(錦織一清)
小夏(小西真奈美)
ヤス(草彅剛)
中村屋喜三郎(東京公演:春田純一、大阪公演:山本亨)
若山馬之助(清家利一)

<2000年>紀伊國屋ホール。パンフ無。ちらしのみ。
銀ちゃん(吉田智則)
小夏(内田有紀)
ヤス(????)
中村屋喜三郎(小川岳男)
若山馬之助(清家利一)

錦織一清さんは、過去銀ちゃんを演じている。そのこだわりで今回演出か。客席が
女性客たくさんの違和感。錦織ファンなのかな。ひさびさ銀ちゃんが逝く、つかオ
マージュめいっぱいの愛溢れる錦織演出に涙。物販多数詳細未確認。
2023/11/5 蒲田行進曲完結編・銀ちゃんが逝く シアターグリーンBIG TREE THEATER 13:00-15:18 G列 8,000円(おけぴネット譲渡で入手)
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フートボールの時間 [演劇]

ala Collection シリーズ vol.14 「フートボールの時間」を観てきました。
豊嶋了子、丸高演劇部作。瀬戸山美咲潤色・演出。
1920年良妻賢母の女性を育てる香川県の女学校。女性教員の井上通子(堺小春)は物理他
いろんな教科を担当している。その時代としては革新的な考えを持った女性。生徒たちに
学内では女性が行うスポーツとしては批判もあるフートボールを教えている。フートボー
ルには校長(おかやまはじめ)は賛成している。批判派は、教頭(近江谷太朗)と 裁縫教
師(林田麻里)。そこに学校の行事撮影をお願いしている写真館の娘(井上向日葵)が怪
我で動けない父に代わり写真撮影をさせてほしいと校長に願い出る・・・
現代とは違い、女性は早く結婚して家事と裁縫だけしていればいい。女性がやりたいこと
を自由にさせてもらえない時代。こらえきれない女性たちの嘆きと悲しみに涙。
いい人おかやまはじめさん、嫌な人近江谷太朗さん。最高にマッチしたキャスティング。
カーテンコール3回。物販不明。終演後、可児市文化芸術振興財団主催公演のいつもの
バラ花のサービス。開演直前、話しながら客席階段を下りてきた女性客が客席階段を踏み
外し、舞台最前の照明に転げ込む。客席全員が心配顔。ちゃんと立てて自席に向かい安堵。
この劇場、客席内には案内係はいないのかな。係員が駆けつけるのが結構遅く、客席皆ソ
ワソワ。いつも思うけどこの劇場は1階からなぜ客を入れないのだろう、最前列の客にも
必ず、2階に階段で上がらせて、客に最前列の一番下までまた階段で歩いて降ろさせる。
この劇場って1階ロビーの扉から劇場内に入れるつくりになっているはずなのになあ。
2023/10/29 フートボールの時間 ala Collection 吉祥寺シアター 14:03-15:49 C列(最前列) 5,000円
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ハッピーバースデー~命の唄~ [演劇]

「ハッピーバースデー~命の唄~」を観てきました。
青木和雄作、吉富多美 作。水木英昭構成・脚本・演出。髙木茂治音楽。亜季緒テー
マ曲作曲。南流石振付演出。
母親に愛されない娘。その根っこは母親の子供のころの事情が・・・
虐待やいじめの問題に取り組んだ作品。この作品が児童書として累計150万部売り
上げられている有名な作品とのこと。おばあちゃん役の土井裕子さんと原作者の吉
富多美さんが企画し、水木英昭さんと舞台化した作品。土井裕子さんの唄は少ない
けどすごい存在感。役者たちの唄のレベルが非常に高し。テーマ音楽を作曲し母親
役の亜季緒さんは初観。校長先生に原育美さん。昔SETで観た以来久しぶりに観ま
した。水木英昭さんは、いまは主宰なのですね。 おじいちゃん役の螢雪次朗さんの
無償の愛が、赤毛のアンのマシュー。
カーテンコール1回。今日は終演後アフタートークショーでフリートーク。 参加者
は、亜季緒さん、土居裕子さん、富田翔さん、上野彩喜さん、矢野沙羅さん、川口
調さん。MCは、河原田巧也さん、貴重な時間をもっと」MCがテキパキやってくれ
るといいかな。兄役の川口調さんが3本のバトントワリングを披露。土井さんがオ
ーディションの話。亜季緒さんが、振付の南さんの振付について自分を抱きしめる
振付の意味の奥深さをトーク。物販は多数。客席の雰囲気がミュージカル「アニー」
のような感じの理由が判明。この舞台子役たちはオーディションで選ばれたとのこと。
子役たちのレベルが非常に高く、涙あふれる演技満載です。
2023/10/28 ハッピーバースデー~命の唄~ 水木英昭プロデュース 紀伊國屋ホール 13:30-15:34 トークショー15:36-15:55 O列 7,500円
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